バリューデザインがこれまで手掛けた業種を見ると、ガソリンスタンド、フィットネスクラブ、美容室、飲食店、アパレルショップ、各種専門店など実に多彩だ。１店舗のメンバーカードから、ナショナルチェーンのギフトカードまで、豊富な導入実績を誇り、ユーザー企業からは、「さまざまな業種や規模の企業を手掛けており、自店の成功イメージが共有できた」という声が多く聞かれる。

　業界特有のマーケットを熟知した提案力にも定評がある。成功体験ではなく、失敗例を基にした的確なアドバイスや、インセンティブの付加するタイミングの提案など、顧客に合わせてきめ細かなアドバイスを行っている。

　「デザインノウハウが豊富。当社で導入している一部のギフトカードは、上部がアイスクリームの形に切り抜かれており人気があるが、導入時に海外のカードの例なども提案してくれ、面白いカードをつくることができた」（コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン　横田恵里氏）。

　プリペイドカードを発行すれば、すぐさま売上が向上するわけではない。同社は、導入企業にとって、そのカードがどうあるべきかといったコンセプトづくりを積極的に提案している。

　「他社や海外での活用方法や販売方法などのアイデアをくれる」（インターメスティック小山内智子氏）というように、ブランディング、マーケティング、セールスプロモーションなどに関するノウハウや企画力が顧客からの支持を得ている。

　導入のみならず、実際の運用でも豊富な経験を持つ。大手クレジット会社出身のメンバーによる、経験豊富なアドバイスは、「決算時に前受金の処理をどうするか、といった疑問にも応えてくれる」「関連法令や新しい法案の動向などについても詳しく、相談相手として頼もしい」と評価されている。

　同社は今後、クレジットカード会社とのアライアンスによるチャージ・決済機能の充実、各種小売店と提携してのカードモールの開発なども積極的に行っていく考えだ。バリューデザイン代表取締役CEO 尾上徹氏は、次のように話す。

　「お客様1社1社の要望に耳を傾け、課題解決を実現することが、当社への支持につながっていると自負している。引き続きサービスの拡充、提案力の強化を進めたい」 。