入手した大量のデータを活用しきれていない企業が多い
いきおい集まるデータの量は膨大なものになりますが、実際にそれをマーケティングに生かすことができている企業は少ないようです。多くの企業では、収集したデータを「ポイント還元」など、顧客の購入金額に応じた値引きにしか利用できていません。値引き競争になると、顧客はより値引率の高い店舗に流れてしまいます。これではデータを活用しきれないばかりか、マイナスにも働きかねません
「顧客」を「個客」と考え、商品やサービスを提供することが大切
顧客情報をマーケティングに生かすFSP(Frequent Shoppers Program)を、本当の意味で優良顧客の支持を高める仕組みにするためには、顧客の潜在的な志向をも考慮し、一人ひとりの「個客」が価値を認める最適な提案をしなければなりません。
欧米の企業では、これらの研究が進み、顧客ごとに内容の異なるダイレクトメールを郵送するといった顧客のロイヤルティ(loyalty)向上を図るアプローチも行われています。日本ではこれら研究が進んでおらず、企業内でこれらの分野に知見のある人材がまだ少ないのが現状です。
顧客の先を見越した提案ができるITへ
この変化に対応するためには、各企業が持つ知識やノウハウに加え、それらを支えるITシステムなども必要でしょう。大量に集まる顧客データをうまく組み合わせ、顧客行動の可視化を図ることで、先を見越した科学的・組織的顧客アプローチが可能となります。
今後のCRMでは購買情報などを蓄積するだけでなく、情報を分析し顧客のニーズを把握したうえで、今後のサービスに生かしていくことが重要となります。ITの活用についても、「顧客主義」の考え方で顧客の先を見越した提案をするために導入する企業と、そうでない企業とでは大きな差が出るようになるでしょう。




